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ジルコン

風信子石(ヒヤシンスせき)

地球最古の鉱物、12 月の追加誕生石

ジルコン(Zircon/風信子石)は、化学組成 ZrSiO₄ のジルコニウム珪酸塩鉱物。結晶系は正方晶系、モース硬度 7.5、比重 3.9〜4.7。色は無色・青・黄・赤・褐・緑など多彩で、なかでもブルージルコンは 12 月の追加誕生石として人気が高く、市場流通の 8 割を占めます。ジルコンが特別なのは、地球上で見つかった最古の鉱物だから——西オーストラリア・ジャックヒルズ産のジルコン粒子は約 44 億年前のもので、地球の起源と地殻形成の歴史を物語る鉱物です。和名「風信子石」はヒヤシンスの花色 (橙赤) に似たヒヤシンス・ジルコンに由来。命名はアラビア語 "zarqun"(朱色)またはペルシャ語 "zargun"(金色)が語源で、合成のキュービックジルコニア (ZrO₂) とは全く別の天然鉱物です。2021 年に日本の全国宝石卸商協同組合が誕生石を 63 年ぶりに改訂した際、12 月の追加誕生石としてジルコンが正式に採用されました。

ジルコンの石言葉

  • 永遠
  • 純粋
  • 安らぎ
  • 叡智
  • 魅力
  • 希望
  • 繁栄
  • 勝利

ジルコンとは

ジルコン(Zircon/風信子石)は、化学組成 ZrSiO₄ のジルコニウム珪酸塩鉱物。結晶系は正方晶系、モース硬度 7.5、比重は 3.9〜4.7(メタミクト化の度合いで変動)。色は無色・青・黄・赤・褐・緑など多彩で、ガラス〜アダマンチン光沢、屈折率 1.92〜2.01 と高く、無色品はダイヤモンドに似た強い輝きを持つ天然石です。和名「風信子石(ヒヤシンスせき)」は、ヒヤシンスの花のような橙赤色を呈する変種「ヒヤシンス・ジルコン」に由来。命名はアラビア語 "zarqun"(朱色)またはペルシャ語 "zargun"(金色)が語源とされ、何世紀にもわたって珍重されてきた歴史ある宝石です。

ジルコンが地球科学・宝石学の両分野で特別な存在である最大の理由は、地球上で見つかった最古の鉱物であること。西オーストラリア州ジャックヒルズ(Jack Hills)で発見された微小なジルコン粒子は、ウィスコンシン大学の研究で 約 44 億年前(地球誕生から約 1.5 億年後)に形成されたことが確認されています。ジルコンが古い年代を保持できるのは、結晶構造に放射性元素ウラン(U)とトリウム(Th)を取り込み、それらが時間とともに鉛(Pb)へ崩壊する量比から年代測定(U-Pb 年代測定)ができるため。この「タイムカプセル」のような性質が、地球の起源と地殻形成の歴史を物語る、科学界の宝物としてジルコンを位置づけています。

ジルコンの色は無色・青・黄・赤・褐・緑など多彩ですが、宝飾界で最も人気が高いのは ブルージルコン——カンボジア・ラタナキリ産の褐色ジルコンを 1000℃ 前後で加熱処理することで生まれるスターライト・ブルー〜ティールブルーの鮮やかな青色が特徴で、市場流通の約 8 割を占めます。ほかにヒヤシンス(橙赤)、シナモン(褐)、無色(ダイヤモンド代替として古くから利用)など、色のバリエーションが豊かな天然石。なお、結晶中のウラン・トリウムの α 崩壊で結晶構造が徐々に壊れる 「メタミクト化(metamictization)」 という独特の現象を持ち、メタミクト型(マラコン)は比重 3.9〜4.2 と低めで放射能が高いタイプとして区別されています。

ジルコンは 2021 年 12 月 20 日、日本の全国宝石卸商協同組合(全宝協)が誕生石を 63 年ぶりに改訂した際、12 月の追加誕生石 として正式に採用されました。12 月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの 4 種で、選択肢の広い月です。注意点として、合成のダイヤモンド模造石「キュービックジルコニア(CZ)= ZrO₂」とジルコン(ZrSiO₄)は 化学組成も結晶構造も全く別物——名前が似ているだけで、ジルコンは天然鉱物、CZ は人工合成品です。

ジルコンの原石アクセサリー

鉱物データ

和名
風信子石(ヒヤシンスせき/ふうしんしせき)
英名
Zircon(語源: アラビア語 "zarqun" = 朱色 / ペルシャ語 "zargun" = 金色)
化学組成
ZrSiO₄(ジルコニウム珪酸塩)
鉱物分類
ネソ珪酸塩鉱物(独立四面体型)、ジルコン族
結晶系
正方晶系
モース硬度
7.5
比重
3.9 〜 4.7(メタミクト化の度合いで変動。完全結晶質は 4.6〜4.7、メタミクト型は 3.9〜4.2)
主産地
カンボジア(ラタナキリ、ブルージルコン主産地)、タイ、ミャンマー、スリランカ、オーストラリア(西豪ジャックヒルズが地球最古の鉱物産地)、ベトナム、マダガスカル、タンザニア、ナイジェリア
色のバリエーション
無色・青(ブルージルコン、市場流通 8 割)・黄・橙赤(ヒヤシンス)・褐(シナモン)・緑・赤など多彩
特徴
地球上で見つかった最古の鉱物(西豪ジャックヒルズ産 約 44 億年前)。U-Pb 年代測定 に使われる「地球のタイムカプセル」。α 崩壊で結晶構造が壊れる メタミクト化 現象を持つ。合成のキュービックジルコニア (ZrO₂) とは全くの別物(ジルコン = 天然 ZrSiO₄)
誕生石
12 月(追加誕生石、2021 年改訂。ターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイトと併記)

ジルコン — 地球最古の鉱物

44 億年前の結晶、地球の起源を物語る天然石。

宝石としてのジルコンの個性は色と輝きにありますが、科学界での価値はそれを上回ります——ジルコン(ZrSiO₄)は 地球上で見つかった最古の鉱物 だからです。西オーストラリア州ジャックヒルズ(Jack Hills)で採取された微小なジルコン粒子は、ウィスコンシン大学の W. Peck らの U-Pb 年代測定により 約 44 億年前 に形成されたことが確認されています。地球の誕生(約 45.4 億年前)からわずか 1.5 億年後の世界——そこにあった水や地殻の存在を、ジルコンの結晶が記録しているのです。ジルコンがこの「タイムカプセル」役を果たせるのは、結晶構造に ウラン(U)とトリウム(Th) を微量含み、それらが鉛(Pb)に α 崩壊する量比から正確な年代測定ができるため。地質学・惑星科学にとって、ジルコンは地球の起源を知るための最重要鉱物のひとつです。

ジルコン ジルコン — 地球最古の鉱物

ブルージルコン — 12 月の追加誕生石

スターライト・ブルー、カンボジア産の青の魅力。

ジルコンの色は無色・青・黄・赤・褐・緑と多彩ですが、宝飾界での主役は ブルージルコン。市場流通の約 8 割を占めるこの青色は、カンボジア・ラタナキリ州産の褐色ジルコンを 1000℃ 前後で加熱処理 することで生まれる、スターライト・ブルー〜ティールブルー(青緑)の鮮やかな色調が特徴です。屈折率が 1.92〜2.01 と高く、ファセットカットされたブルージルコンはダイヤモンドに迫る強い輝きを放ちます。2021 年 12 月 20 日、日本の全国宝石卸商協同組合(全宝協)が 63 年ぶりに誕生石を改訂し、ジルコンは 12 月の追加誕生石として正式に採用 されました。12 月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの 4 種で、選択肢の広い月。冬の青を纏う天然石として、近年人気を集めています。

ジルコン ブルージルコン — 12 月の追加誕生石

原石ジルコン アクセサリーの選び方

色・タイプ・キュービックジルコニアとの違いを知って選ぶ。

ジルコンの天然石アクセサリーを選ぶとき、まず押さえたいのは 「ジルコンと キュービックジルコニア (CZ) は全くの別物」 という点。両者は名前が似ているため混同されがちですが、ジルコン = 天然鉱物 ZrSiO₄(ジルコニウム珪酸塩)キュービックジルコニア = 人工合成品 ZrO₂(二酸化ジルコニウム) で、化学組成も結晶構造も全く別の存在です。ジルコンは色のバリエーションが豊かで、ブルー(カンボジア・ラタナキリ産が代表)、ヒヤシンス(橙赤)、シナモン(褐)、無色(古くからダイヤモンド代替として珍重)など、好みで色を選べる天然石です。

TROZO のジルコンは、研磨で表情を整えず、原石そのままの色と正方晶系の結晶の自形を活かして仕立てています。ジルコンが結晶中に微量含む ウラン・トリウムの α 崩壊で結晶構造が変化する「メタミクト化」 という現象を持つことから、結晶の表情にも個体差が出る面白さがあります。12 月生まれの方への贈り物、地球の歴史を肌で感じたい方への普段使いのアクセサリーとして、原石ならではの表情豊かなジルコンをご用意しています。

ジルコン 原石ジルコン アクセサリーの選び方

ジルコンの原石アクセサリー

原石・鉱物の一点もの — TROZO

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ジルコンについてよくある質問

Q ジルコンの石言葉は?
A

ジルコン(風信子石)は「永遠」「純粋」「安らぎ」「叡智」「魅力」「希望」「繁栄」「勝利」を主な石言葉として持つと言われています。地球最古の鉱物としての「永遠」、ブルージルコンの強い輝きが象徴する「魅力」「希望」など、ジルコンの自然史的・宝石学的な特徴と結びつけて語られる石言葉です。

Q ジルコンは何月の誕生石?
A

12 月の追加誕生石 です。2021 年 12 月 20 日に日本の全国宝石卸商協同組合(全宝協)が誕生石を 63 年ぶりに改訂し、ジルコンは 12 月の追加誕生石として正式に採用されました。12 月の誕生石はターコイズ・ラピスラズリ・タンザナイト・ジルコンの 4 種で、選択肢の広い月です。

Q ジルコンとキュービックジルコニアは別物?
A

はい、全くの別物 です。ジルコン(Zircon) は化学組成 ZrSiO₄ の 天然鉱物 で、正方晶系の結晶を持ちます。キュービックジルコニア(Cubic Zirconia, CZ) は化学組成 ZrO₂ の 人工合成品 で、ダイヤモンドの模造石として 1970 年代から大量生産されています。名前が似ているのは含まれる元素 (ジルコニウム) が同じだけで、化学組成も結晶構造も全く違う別の存在です。

Q ジルコンは地球最古の鉱物って本当?
A

本当です。西オーストラリア州ジャックヒルズ(Jack Hills) で発見された微小なジルコン粒子は、ウィスコンシン大学などの U-Pb 年代測定により 約 44 億年前 に形成されたことが確認されています。地球の誕生(約 45.4 億年前)からわずか 1.5 億年後の世界の証拠で、地球科学・惑星科学において最重要鉱物のひとつです。ジルコンが結晶構造にウラン・トリウムを取り込み、それらが鉛に α 崩壊する量比から年代測定できる性質が、この「タイムカプセル」役を可能にしています。

Q ブルージルコンって自然の色?
A

ブルージルコンの鮮やかな青は、カンボジア・ラタナキリ州産の褐色ジルコンを 1000℃ 前後で加熱処理 することで得られる色です。地中から掘り出した時点では褐色や黄褐色のジルコンが、加熱で結晶内の色中心が変化してスターライト・ブルー〜ティールブルー(青緑)の青色に変わります。加熱処理は宝石業界で長年広く行われている標準的な処理で、安定した色を持ち、市場流通の約 8 割を占めるジルコンの主要タイプです。

Q ジルコンのモース硬度・取扱注意は?
A

モース硬度は 7.5 で、天然石のなかでは硬い部類ですが、ジルコンは靭性(割れにくさ)が低く、エッジが欠けやすい 性質があります。指輪などぶつけやすい部位より、ピアス・ネックレス・イヤーカフ等での使用が向いています。また、結晶中のウラン・トリウムが α 崩壊する メタミクト化 が進行したタイプ(マラコン)は比重 3.9〜4.2 と低く、より脆い性質を持ちます。日常使いでは硬いものとの接触を避け、超音波洗浄機・スチームクリーナーは避けるのが安心です。

Q ジルコンの主な産地は?
A

カンボジア(ラタナキリ州) がブルージルコンの主要産地として有名。ほかに タイ・ミャンマー・スリランカ(ヒヤシンス・シナモン系)、オーストラリア(西豪ジャックヒルズは地球最古の鉱物産地)、ベトナム、マダガスカル、タンザニア、ナイジェリアなど世界各地で産出される天然石です。

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